こんな出来事

妊婦とツバメ

 

今年は無事に五匹の幼鳥が巣立っていった。

去年は巣に入らなかった。

この時期になるとあの事を思い出す。

あれは6年前、ちょうどうちの子の出産があと1カ月後くらいの5月下旬。

田植えの時期。

天気のいい田植え日和の日。

仲間と田植えに精をだしていたら、家で留守番をしていた嫁から着信。

出てみると、、、、

なんと、泣きながら「助けて、、、、、」という。

僕はドキドキっ!!!として、もしやおなかの子に何かあったのか!??

なんて、本当に焦った。

そして、次に嫁から出てきた言葉が、

「ツバメさんが、、、ツバメさんが、、、、ヘビに、、、ヘビに、、、、うぅうぇええぇ」

と、涙ながらに言っている。

そうか!ヘビがヒナを狙ってツバメの巣にやってきたんだ。

「わかった、すぐ行くから」

といって、植えかけの田んぼを仲間にまかせてすぐ家に向かった。

家まで車で2~3分ほど。

家に着くと、嫁はやっぱり泣いている。

すぐツバメの巣を見ると、すでにヒナは消え、親鳥はけたたましく辺りを旋回していた。

ヘビの姿は見えない。

嫁に聞くと、「ヘビはもう天井裏にはっていった」、、、そうだ。

ツバメの巣は母屋の玄関上にかけられていてる。

ふと、玄関のガラスをみると、割れている。

聞くと、ヘビを撃退しようと石を投げたのだそうだ。

ぼくは、内心「あぁ、、ガラス、、、、」と思ったけど、とくに何も言えなかった。

しかし、

普段、そんなことで泣きそうにない嫁が泣いていたのには少しおどろいた。

後で友達にそのことを話すと女性は妊娠しているときはとくに強く母性が働いているので

たとえツバメのヒナでも自分の子のように感じたんだろうと言っていた。

そして、とても涙もろくもなるのだそうだ。

そうかぁ、、、男には感じないことかもしれない。

 

そんなことがあってから、嫁はとくにこの時期ツバメを気にかけている。

どこで調べたかしらないけれど、ヘビよけにはビニールを張るといいらしいと、天井や梁にビニールを張ったようだ。

とってもへたっぴな張り方で不細工で、ツバメの邪魔ちゃうかなぁなんておもっているけど、僕は何もいわず見守っている。

それにして、ヘビはあんなところまで這いあがってくるなんてほんとすごい。

どうやら梁に打ってある干し柿用の釘をつたってきたようなので、そのあたりの釘は曲げておいた。

今日も、嫁はまだその辺をパタパタ飛んでいる巣立ったツバメを見上げてかわいいねぇといっている。

ヘビも空気読んだな。ありがとう。